東京大学大学院新領域創成科学研究科

スマートシティスクール

SMART CITY SCHOOL

ウェブサイトを新設いたしましたので、最新情報は以下よりご確認ください。(2022年7月公開)

東京大学大学院新領域創成科学研究科スマートシティスクール ウェブサイト

ご挨拶

東京大学総長

藤井 輝夫

東京大学では、大学院新領域創成科学研究科による新しい社会人教育プログラム「スマートシティスクール」を立ち上げることになりました。

昨今の新型コロナウイルス感染症拡大をはじめ、気候変動問題など、人類社会はいま地球規模の課題に直面しており、世界各所で社会の分断や格差の問題が露わになってきています。このような時代にあればこそ、私達は、人々の間の様々な差異を乗り越えて、一人一人のwell-beingを実現しうるような未来社会を創ることが求められています。

スマートシティの推進は、そのために我々がとるべき最も重要なテーマの一つであり、それを担う人材の育成は急務です。「スマートシティスクール」は、学位プログラムや教養を身に着ける講座といったこれまでの東京大学でのリカレント教育とは異なる、スマートシティ構築のために必要なものの考え方や仕事の進め方に焦点を絞ったプログラムです。

このスクールで学んだ社会人の中から、スマートシティ構築を通して未来の日本をけん引し、DXあるいはGXを引き起こしていく卓越した人材が輩出されることを願っています。また同時に、こうした新しい社会人リカレント教育の場が、受講生の皆さんとともに社会課題解決に取り組むことができるような双方向の交流の場となることを期待しています。

東京大学大学院新領域創成科学研究科長

出口 敦

都市・地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進め、地域が抱える課題解決や新たな価値創造につなげていくスマートシティの取組は、世界的な潮流となっていますが、自治体・企業・地域団体等によるスマートシティを推進し、進化させる担い手の育成が喫緊の課題となっています。

本スクールはそうした社会的ニーズを背景とし、都市・地域のDXやまちづくりのイノベーションの担い手を育成することを狙いとしており、当研究科による企画・運営のもと、東京大学の関連専門分野の第一線で活躍する講師陣による最新技術や新たなまちづくりの方法に係る講義と討論、先端研究の現場における技術体験、先進例である柏の葉スマートシティ(千葉県柏市)等の現地視察を通じ、スマートシティのエッセンスを集中的に学び、DXの担い手としての考え方や知識を修得して頂くためのカリキュラム提供を目指しております。

また、スマートシティの計画づくりや実践には、関連する多様な分野の専門知と実践知が求められます。異分野の融合と知の冒険を目指してきた当研究科では、学術と実践を融合させた社会人向けのリカレント教育プログラムの提供を通じて、DXやGXに貢献して参りたいと考えております。

受講生の方々には、スマートシティをメインテーマとしながら、都市・地域のDXに係る技術や方法、考え方を幅広く学んで頂くことに加え、新たなまちづくり関連事業の開拓やビジネスモデルの創出に繋げて頂くために自らの思考を洗練させる機会として、本スクールを活用して頂くことを期待しております。

インテンシブコース〈第1期〉

コースのねらいと特徴

- 都市・地域のDXや次世代スマートシティの担い手の育成 -

対象者

  • スマートシティをテーマとした関連分野の知識や技術、考え方の修得を通じて、デジタルトランスフォーメーション(DX)に寄与する事業や活動に自ら取組む意欲を持つ社会人の方を対象とします。

  • 民間企業、行政機関、研究機関、 コンサルタントなど様々な組織から、また、政策・経営、まちづくりや建設、ICT、製造業からサービス業に至る様々な業種からの参加を想定しています。

目指す人材像

  • 本スクールでは、政策立案やコーディネートを行うジェネラリスト型人材、プロジェクトの企画・推進や運営を担うプラクティショナー型人材の育成を視野に入れています。

  • 今後、それぞれの人材育成を目的としたコースの開設を予定していますが※1、今回実施する「インテンシブコース」は双方を視野に入れた集中的なコースとして、以下の力の修得を目指して頂きます。


思考力・企画力

現状を俯瞰的に捉え、見直す思考とデジタル技術やデータ活用により転換する方策を企画する力

先端技術と実装方法に係る知識

スマートシティの実現に資する先端的な要素技術とその社会実装の方法に係る知識

都市・地域の課題分析力・構想力

都市・地域の課題を読み解いた上で、デジタル技術やデータ活用による将来計画を構想する力

コースの特色

  • 東京大学の教員を中心に、スマートシティ関連分野の第一線で活躍する専門家や実務家からなる講師陣による講義と講義後の討論。

  • 講義、ラウンドテーブル討論、現地視察・技術体験、グループワーク演習を組み合わせた双方向の授業を原則対面型で実施。

  • 都市計画分野や理工系分野はもとより、人文系分野や社会科学系分野も含めた多彩な分野構成により、スマートシティに係る包括的・体系的な学びを提供。

  • 柏の葉スマートシティにおける先進例や東京大学柏キャンパスでの最新研究開発について、現地においてこれらを主導する実務者や研究者から学ぶ体験型授業を提供。

  • 学位取得を目的としたものではなく※2、スマートシティに関する実務家の育成を目的とした社会人リカレント教育プログラムとして、本コースを修了された方には「コース修了証書」を授与。

コースの構成

※1 東京大学大学院新領域創成科学研究科では、2022年度より半年ごとにスマートシティスクールのコースを開講していく予定です。詳細が決まり次第、ご案内させていただきます。

※2 本スクールは、学部課程、修士課程、博士課程等の学位課程とは関係ない教育プログラムです。本スクールで開講する授業も学位課程の授業科目や単位とは関係ありません。

インテンシブコース(第1期)開講概要

受講期間

  • 2022年4月から6月の期間

授業のタイプ

  • 本コースは以下の講義、ラウンドテーブル討論、現地視察・技術体験、グループワーク演習から構成されます。全41コマを実施し、受講生は、すべてのコマに参加して頂きます。

講義

スマートシティの考え方や方法・技術に係る1コマ90分の講義。都市・地域のDXやスマートシティの担い手として修得することが求められる教養に係る講義や関連する専門分野の講義で構成しています。一つの講義は前半に講師の専門分野に関する座学、後半には受講生による質疑を含めた意見交換を行います。原則、木曜日もしくは金曜日の夕刻に2コマを実施。一部の講義は、技術体験や演習とあわせて土曜日に行います。

ラウンドテーブル討論

「スマートシティとは」、「DXとは」、「未来の交通とは」、など都市・地域のDXと次世代のスマートシティを考える上で重要なテーマについて、複数講師によるクロストークと受講者も参加した意見交換を行います。原則、木曜日もしくは金曜日の講義の時間に開講。

現地視察・技術体験

スマートシティの先進事例である千葉県柏市「柏の葉スマートシティ」の現地視察を行うほか、東京大学柏キャンパスの研究室を訪問し、研究担当者による解説とともに先端技術開発の現場を体験して頂きます。土曜日午後に開講。

グループワーク演習

都市・地域の将来構想やスマートシティ実行計画の立案に係る演習をグループ作業として取組んで頂き、その成果を講評会にて発表し、作業を通じた構想力と立案に係るスキルの修得を目指して頂きます。土曜日午後(一部の週は日曜日も含む)に開講。

授業実施日時と会場

  • 木曜日または金曜日:夕刻(90分2コマ)×10日間

 【会場】東京大学本郷キャンパスのダイワユビキタス学術研究館(春日門前)

  • 土曜日:午後(90分3コマ)×6日間

  日曜日:1日(土・日曜日の1泊2日宿泊付きの演習を予定)

 【会場】東京大学柏キャンパスの施設。但し、最終の土曜日は本郷キャンパスのダイワユビキタス学術研究館



木・金:17:00~20:10(2コマ)(一限17:00~18:30 二限18:40~20:10)

土  :13:00~17:50(3コマ)(一限13:00~14:30 二限14:40~16:10 三限16:20~17:50


※ 5月14日~15日は宿泊付きの集中実習を柏の葉で行います。14日13時に現地集合、15日15時に現地解散を予定しています(土曜3コマ、日曜3コマ相当)。

※ 都合により一部の実施日時や授業タイプを変更する可能性があります。


講師陣

受講申込要項・連絡先

受講申込手続きと受講料

  • 受講希望者の方は下記の要領でお申し込みください。申込書類による選考を行います。

  • すべての受講希望者は、個人での手続きが必要です。

  • 企業から参加する場合は、選考後に企業と東京大学間の受講契約の締結が必要です。


募集期間

2022年2月14日(月)~2022年2月25日(金)(必着)


定員

20名


受講料

100万円/人(税込)(宿泊付き実習の宿泊費(一泊分)を含みます)


申込書類 

① 受講申込書(書式をダウンロードするか、連絡Eメールアドレス宛にご請求ください)

② 志望動機説明書(書式任意A4サイズ1枚片面以内、PDFファイル)

③ 企業等に所属する申込者は、所属組織の上司等の推薦状1通(書式をダウンロードするか、連絡先Eメールアドレス宛にご請求ください)


申込方法 

募集期間内に、本スクールの連絡先Eメールアドレス宛に申込書類①~③を添付ファイルとしてEメールにてお申し込みください。


選考結果通知 

運営委員会による書類選考の後に、2022年3月1日(予定)までに通知します。


想定される受講生像

10~20年程度の実務経験を有し、スマートシティの関連分野やまちづくりに高い関心と問題意識を持つ方。特に、新たな事業の構想や支援、あるいは、起業やビジネスモデルの創出を通じて、DXに貢献していきたいとの意欲と展望をお持ちの方の受講を歓迎します。

受講の条件

大学学部卒業相当の学力を有することを条件とします。

修了証書

コース修了生には修了証書を授与します(学位記ではありません)

留意事項

  1. 本コースの実施にあたっては、東京大学の定める新型コロナウイルス感染防止のための活動制限指針等に基づいた対応をいたします。

  2. 本コースでは、受講生の方々は会場にて対面で受講することを前提とします。但し、新型コロナウイルス感染症等の状況により、やむを得ずカリキュラムの一部あるいは全部をオンライン受講に変更する可能性があります。

  3. 受講契約後はキャンセルを受け付けません。上述2の変更を理由とした受講キャンセルについては、2022年3月末日まで受け付けますが、それ以外のキャンセルは受け付けないことを予めご了承ください。

  4. 主催者側の都合により、一部の開講日時、開講場所、カリキュラムの内容、講義の内容、等が変更になる可能性があります。

  5. 受講料は納付期限(選考結果と共に通知します)までに納付頂くようお願いいたします。期限までに納付いただけない場合、受講できないことがあります。